HOME 〜2020-2021〜
物事には
表と裏
どちらの側面もある。
ーーー 旧年、2020年は
コロナ騒ぎに覆われた一年であったと思うが
わたしにとって
“ステイホーム”は
ひとつの啓示であり
宝だった
内なる意味において。
オリンピックに向けて動いていた世の流れは
急に 先行き不明になり
『結 -MUSUBI-』として進行していた仕事もまた
中止になり
“外” へ向かって拡げようとする動きが
ぴたりと止まった。
その間に
わたし自身の
身体・動作
ーーー 武芸の技術の、根本を
見直すに至った。
身体と精神は、写し鏡であるから
それはつまり
身心、両面を包摂した
“在り方” そのものを見直すことと等しかった。
コロナによって失ったことだけを見れば
“チャンスを逃した”
という言い方にもなるかもしれない。
しかし
もしあのまま 何事もなく
通常のペースで、進行していたら
今のような
気付きは持てなかった。
“外” に向かって
「やらなきゃ、やらなきゃ」
と駆られるような
気張り・気負いに
翻弄されたままで
“内” なる根本に
しっかりと向き合うことは
できなかった。
あのままの身心の状態であったなら
実際のところ、どんなに素晴らしいチャンスを与えられていたところで
良い演武・仕事をすることなど
出来なかっただろう。
“外” は 流転する
目にも鮮やかな華
咲いては散る。
“内” は 在り続ける
見に見えぬ根は
季節を越えて。
コロナのおかげで
一過性のものではない
深部の宝に触れられた心地だ。
“コロナが終われば 今まで通りに”
なんて そんな馬鹿な
この宝は
これからますます
深めていくべきことなんだ
再び忘れてはいけない
やっと 向き合えたところ
育つのは ここから
うちへ
うちへ
ステイ at ホーム
2021年も
さらに深く。
あらゆるものには、表と裏がある。
— 結井 / 武芸道【結 -MUSUBI-】 (@yui_mw8) December 11, 2020
裏は表層、狭く小さく分断されてゆく道である。
表は深層、広く大きく全てを己とし、繋がる道である。
表の心で深く観ぜられる視座を、
心眼という。
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