稽古の稽古。
昔はとにかく自主稽古時に苛々していた。
何もかも下手くそなのはわかるけど、何をどうしたら上手くなるのか、
自分の中でどんな指針を持って稽古に取り組んだらいいのかが見えなかった。
自分のやっていることがどうなのか、ただただ数をこなせばいいのか…
ぐちゃぐちゃなまま掴めず
やみくもなまま、先が見えなくて、
ただただ下手くそなところばかりが目につくのが不快で、不安だった。
その頃は
自分自身の感覚を信頼して、
自分自身の研究心で、
自らを導く自立心あってこその学びであるということが
わからなくて
エサをくれと口を開けているだけの鳥みたいに、
正しいやり方を、全部教えてほしくて、
それがわからないことに、苛立っていた。
今は
まだまだ下手くそではあるけれど
指針を持って、自身の感覚と照らし合わせて紐解きながら、
稽古に取り組めるようになった。
ただ、
気が付くと変な癖が付いていたり、勘違いしていたり、誤りがあったり、技の本質からずれていたりして
師範に見ていただいた時に、ご指摘いただいて、やっと気づくことが多い。
いつでもどこでも
身体で築き上げてこられたものが変わらない、
本質を逸らさないのが、
『師範』のレベルなんだなぁ。
私はまだまだあやふやで定まっておらず、
道は遠いな〜
と思いながらも
それでも
稽古も心も、まるでぐちゃぐちゃだった、
あの頃から思えば 笑
自分で観点を持って、整理を付け、取り組めるようになったのは
少しの成長だ。
少しずつ、少しずつ。
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