景色を刻む
手応えを感じられるまでが
ゴールが見えない時、手探りである時が
いちばん、しんどい。
山頂が見えぬまま、いつ辿り着けるともわからぬままに、
ただ一歩一歩、山道を歩いている時のようなもの。
ふと景色がひらけると
嬉しくなる。
「あぁ、ここまで来たんだ!」と。
この道で間違いなかったんだ、ちゃんと歩んできたのだと、わかれば
それまでの疲れや嘆きはどこへやら
活力が湧く。
それまでの道中は
心迷い
もどかしくもあり
やめたくもなる
しんどいところ。
それを超えてゆく経験は
なんと
自分を信頼させることだろう。
自分を強くさせることだろう。
歩いては、なんども
景色を見る
己という景色を見る
なんども奇跡を見る
“求めよ、さらば与えられん”
その通り
願いは叶う
それは魔法のようで
あたりまえのようだ
叶う景色を見ている
わたしはわたし自身を
歩んでいる
わたしはわたしを経験することに
感動する
自分の人生を、この足で確かに、歩んでいる
その実感を刻んでいる。
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