品位の高き女性
品位の高き
美しい女性を見た。
彼女はレストランのアルバイトをしていた。
テキパキと しなやかな身のこなし
店内アナウンスの声は明るくクリアに響き
スッと細身の体に
そばかす顔が素朴で愛らしくも 美しく
彼女が携えている
行き届いた細やかな神経と 知性に
ただならぬものを感じた私は 思わず
「女優さんか何か、なさっていませんか?」と、尋ねずにいられなかった。
彼女は否定しつつ、私の言葉への感謝を返してくれたけれど
どの職種・業界にいようとも
「ぜひ、うちにいてください」と、懇願されずにはいられないだろうなぁ
と感じた。
あぁ 人は
姿勢
振る舞い
声の音色
表情ひとつで
感動を与えることができる
「なんて素敵なんだろう」
「こんな風に在りたい」
そう深く感じさせる
その人が
美しく生きているだけで
野に咲く花のように
心の優しく崇高な
琴線に触れさせる
アルバイトをしていた彼女
眩しいほど
品位の高き女性だった。
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