「古武道には試合がない?」
古武道には
「試合」がありません*
その理由は
「古武道」と「スポーツ」との
違いにあります。
スポーツには、ルールがありますよね。
たとえば
打突部位の限定、急所攻撃の禁止、決められたフィールド内、決められた時間で…
などなどなど。
それは
・安全性への配慮
・試合における、公平で明確な勝敗基準
が必要不可欠だからです。
そうして
全国の皆が 安全に公平に取り組むことのできる形式となっています。
一方、
古武道に、そのようなルールはない。
戦国の世から続く、
人を殺める(傷を負わせる)ための術そのものだからです。
その技をもって、スポーツとして試合をし勝敗を決する、
ということは
不可能なのがお分かり頂けると思います。
また、古武道はそもそも総合武道。
たとえば武士だからといって、刀のみで戦うわけではありませんし
刀を持たざるときには、その時の戦い方があるもの。
剣術、柔術、槍術、棒術など、
総合的な戦術の修練なのです。
特定のジャンル一つに限定されるものではありません。
その意味でも、「試合」にはなり得ません。
必殺の戦術が、
スポーツ化されることなく
継承・発展しているのが
古武道です。
これが
試合がない理由であり
「現代武道」と
「古武道」の
違いですね ^-^
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2016.4 過去ブログより転載
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