池田晶子さんのこと
その作家の本は
はじめから古典のような売れ方をみせたという
ブームのように爆発的な伸びをみせることはなくとも
何度も版を重ね、決して消えることが無く。
のちにはベストセラーとなり、一般層にまで知名度を広げることとなったが
中身のない一発屋の小説のようなものとは格が違う
やはり、未だに消えていない。
本が消えるより先にその作家がもう、若くして、亡くなっている
にも関わらず編纂されては、出版され続けている
よく死んでからそんなに新刊が出るな!!笑
と驚くほど
その作家に因んだ賞までもが創設されている。
若い頃はずいぶんと、苦い思いも味わったそうだ
透徹した眼
業界の腐りや浅はかさなんて目に見えている
視ているのは本質
肩書きも業界歴も関係ない。
まー、お偉いさんにとっちゃあ
扱いづらいだろう。可愛くないだろう
「なんにも分かりません♪」と、ニコニコしている方が
「素直」と言われ
気に入られるのは当たり前だからね。
彼女の
真っ当でないことに対する怒り
龍のように誇り高く猛々しい
編集者と大喧嘩の末に、自分で自分の本を絶版にしたこともあるのだ。
この気性… 笑
その頃、26歳だったか。
そんな若かりし頃に埴谷雄高氏から掛けられたという言葉が記されている
「理解されなくて当たり前なのです
理解されようなんて思っちゃいけません
諦めなければいいのです。」
亡くなった時
あぁ、仕事を果たして去っていったと思った
うまれたときから、この世に未練も無かっただろう
貫いて生きて死ぬ人
地上がどんな嵐にあろうとも
変わることなく
輝き続け、針路となる
天高き星
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