その心が届くように。
先日上げたYouTubeについて、観てくださった方々より
「杖道を紹介してくれて嬉しい」
「サムネイルに釣られて見たら、想像以上に素晴らしかった。自分の在り方を考えた」
「感慨深い内容」
そんな風に感じていただけて、良かった。
以前からわたしの発信を見てくださっている人には、わたしが杖のみならず刀も稽古していることは、承知だと思う。
というより、“刀の結井ちゃん”というイメージでは?笑
かつては戦闘術であった剣術も、今は身心を深めてゆく道であるのだから、杖と同じく意義深く、
『最強の武器・武術!』というあえてキャッチーなタイトルを付けてはいるが、
浅い意味で「どっちが強いか」なんて話をしているわけではなく。
なぜ、それを「最強」だと表現したのか、その真意は
動画を最後まで見ていただけた人には、伝わっているかな、と思う。
刀の素晴らしさはとうに周知のことであり、動画内でも話に挙げた宮本武蔵の存在もまたすでに有名だ。
それはもう皆、わかっている。
だからこそ、『杖術』にフォーカスし、『夢想権之助』を主役に、この動画を作った。
「夢想権之助は宮本武蔵と立ち合い、一度は敗れ、その後杖術を創始し、二度目には勝利した。(*書物によっては、負けたとされる)」
資料を読めば、さらりとそれだけの内容の記述を
単なる知識として上滑りせず、
より深く、面白く感じとっていただけるように
わたし(そして谷代師範)の考察を多分に入れて解説した。
それは一つの見方・解釈として受け取っていただければいいが
どちらかといえばマイナーであるこの武術について、
「杖術(杖道)でしょ?あぁ、知ってる!」
と当然のように、
杖術も、夢想権之助の存在も、認知される助けになれば良いし、
何よりその武術を通して、“心” に触れるメッセージを感じていただけたなら幸いだ。
最後に、昨年逝去された 作家・佐江衆一先生に、哀悼の意を表して。
夢想権之助を題材にした先生の小説『捨剣』を、「ぜひ映画化したい」と谷代師範がお話した時、「俺の生きているうちに頼むよ」と冗談めかして仰っていたのだった。
それは私達の非力ゆえ、叶わぬこととなってしまった。しかしその歩みは未だ消えていない。
心よりご冥福をお祈りいたします。
【武芸道 結 -MUSUBI-】
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